新米の収穫作業=2024年9月6日、茨城県つくばみらい市、床並浩一撮影

 コメの流通事業者らでつくる公益社団法人「米穀安定供給確保支援機構」は6日、コメ価格の見通しなどを取引関係者に聞くアンケートの5月分の結果を発表した。3~4月に入札で放出された政府備蓄米は、価格や需給の現時点での見通しに影響を与えていないことが浮き彫りとなった。

 調査は毎月実施している。今回は、全国137の生産者や卸売業者、小売業者らが、5月1日から25日ごろまでの取引状態を踏まえて回答。随意契約による「格安備蓄米」が店頭に並び始めた31日以降の状況は対象外だ。

 向こう3カ月の主食用米の価格が高くなるか安くなるか見通しを聞き、回答を指数化したところ、4月分の結果から変化はなかった。また、コメの需給動向の見通しを示す指数も3カ月連続で変わらなかった。

 市場関係者は「備蓄米の小売…

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