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コメの詐欺サイトへの注意を呼びかける国民生活センターのチラシ(部分)

 ネット通販でコメを注文したのに届かない――。コメの価格高騰に便乗した詐欺サイトに関する相談が全国的に増えている。国民生活センターは、価格が通常より不自然に安かったり、事業者の連絡先が明確に記されていなかったりするサイトは使わないように注意を呼びかけている。

 4月、センターに相談を寄せた50代の男性は、コメの通販サイトをみつけてクレジットカード決済をした。確認メールが来なかったので不審に思い、キャンセルしようとしたが手続きができず、メールも返事がなかった。サイトにあった電話番号にかけてもつながらず、書かれていた住所も全く関係のない店のものだった。

 センターによると、コメの詐欺サイトによるトラブルの相談は、3月あたりから増え始め、4月に入って急増しているという。

 手口は「以前からネット通販の詐欺サイトによくあるもの」といい、「題材がコメになっている印象だ」と担当者は話す。

 被害に遭わないように、注文する前に、サイトの「会社概要」「お問い合わせ」「特定商取引法に基づく表記」のページをチェックし、事業者の名称、住所、電話番号などに不審点がないか確認することが大切だとする。

 万が一、トラブルに遭った場合には、消費生活センターなどに相談を。最寄りの消費生活相談窓口を案内する消費者ホットラインは電話番号188。サイト上でクレジットカード情報を入力した場合にはカード会社にも連絡を忘れないよう呼びかけている。

 センターによる「詐欺サイトを避けるためのチェックリスト」は次の通り。

・サイト内の日本語が正しく記されていない

・価格が通常より不自然に安い

・サイト上に事業者の名称、住所、電話番号が明確に表記されていない

・検索すると無関係の事業者情報などウソの情報が載っている

・問い合わせ先のメールアドレスがフリーメール

・問い合わせ先の電話番号が通じない

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