5月26日~6月1日に全国のスーパー約1千店で売られたコメ5キロの平均価格は税込み4223円で、前の週より37円(0.9%)下がった。昨年11月以来、約半年ぶりに2週連続で値下がりした。入札によって放出してきた割安な備蓄米の流通量が増えた影響とみられる。
農林水産省が調査会社のデータをもとに算出し、6月9日に公表した。ただ、前年同期の価格(2136円)と比べると2倍近い水準で、米価の本格的な値下がりはまだ実感しづらい状況だ。随意契約で出した「格安備蓄米」は5月31日から店頭に並び始めているが、今回の集計の対象には入っていないという。
小泉進次郎農水相は6月9日、記者団に「3千円台という方向に向けて、まったく安心する暇はない。スピード感をゆるめずにしっかりやっていきたい」と語った。
産地や品種を定めて売られた…