農林水産省は30日、16~22日に全国のスーパー約1千店で売られたコメ5キロの平均価格は税込み3801円で、前の週より119円(3.0%)下がったと公表した。値下がりは5週連続で、データがある2022年3月以降で初めて。一方、産地や品種が明示された「銘柄米」は値上がりに転じた。
ただ、石破茂首相が掲げた平均「3千円台」の目標は2週連続でクリアしたものの、前年同期(2230円)と比べると1.7倍の水準。下げ幅も前の週の256円から縮小し、米価の下落の勢いは弱まった。
銘柄米に限って集計した平均価格は4341円で、前の週より3円(0.1%)高く、2週ぶりに値上がりした。一方、備蓄米を含む「ブレンド米など」は3346円で、149円(4.3%)下がった。コメ全体の販売量のうちブレンド米などの割合が54%を占め、銘柄米を上回ったことも大きく、米価全体の下落につながった。
農水省はあわせて、22日ま…