棚田の石垣の草取りについて先輩サポーター(左)から説明を受ける新人サポーターたち=2025年5月3日午後1時26分、福岡県糸島市瑞梅寺

 消費者が米づくりに関わる棚田サポーターや棚田オーナーが注目されている。米価の高騰が続く中で関心が高まり、「主食をきちんと確保したい」という人たちの受け皿になっているようだ。

 よく晴れた5月の連休、山あいの棚田に家族連れが次々やってきた。福岡県糸島市のNPO法人「田縁(でんえん)プロジェクト」の米づくりサポーターだ。この日の農作業は苗床への種まき。今年入った新人の仕事と決まっている。

 「今日まいた種が実って、みなさんの手に渡ります。気合を入れてやってください」

 理事長の川口進さん(66)が説明を締めくくると、みなうれしそうに立ち上がった。無農薬でつくる米は会員価格で買える。

新人サポーターたちが参加した理由

川口進さん(左端)からプロジェクトや作業の説明を受ける新人サポーターたち=2025年5月3日午後1時13分、福岡県糸島市瑞梅寺

 子連れで参加した糸島市の女…

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