スーパー5キロあたりの税込み価格

 7月21~27日に全国のスーパー約1千店で売られたコメ5キロの平均価格は税込み3625円で、前の週より40円(1.1%)高かった。値上がりは10週ぶり。政府が随意契約で出した「格安備蓄米」の販売量が伸び悩み、銘柄米をふくむ全商品の平均価格を押し下げる効果が薄まった。

 農林水産省が調査会社のデータを使って算出し、8月4日に公表した。全体の平均価格は前年同時期と比べると約1.5倍の水準にある。産地や品種が単一の「銘柄米」に限った平均価格は4247円で、前の週より17円(0.4%)安く、2週ぶりに下落。残りの備蓄米を含む「ブレンド米など」は3133円で、45円(1.5%)上がった。

 全体の平均価格のピークは5月12~18日の4285円で、前年の2倍超の水準になっていた。その後、政府は入札によって放出してきた備蓄米を、随意契約を活用してスーパーなどの小売店に安価で直接売り渡すように変更した。この備蓄米が5月末から2千円程度で店頭に並び始め、流通量が増えるにつれて、全体の平均価格も急落していった。

 だが、7月に入ると下げ止ま…

共有
Exit mobile version