デザインを一新した大丸と松坂屋の買い物袋を掲げる大丸松坂屋百貨店の寺井孝夫さん=2025年7月22日、東京都江東区、山口博敬撮影

 大手百貨店の大丸と松坂屋が、数十年ぶりに紙製の買い物袋のデザインを一新した。江戸時代から続く両百貨店は経営統合して、2010年から「大丸松坂屋百貨店」になった後も、それぞれ従来のデザインを使い続けてきた。統合後で初めて統一感あるデザインに決めたのは、百貨店を取り巻く「コロナ後」の環境の変化があった。

 新しいデザインは7月30日から各店舗で使われている。デザインを変えるのは、大丸は1990年以来35年ぶり、松坂屋は2002年以来23年ぶり。

 両百貨店は経営統合後も本店を置かず、それぞれ独自にブランド作りを進めてきていた。大丸松坂屋百貨店のブランディング戦略室長、寺井孝夫さんは「バラバラであることが多様性であり百貨店の個性だと考えていた」と振り返る。

一新された大丸(左)と松坂屋の買い物袋=大丸松坂屋百貨店提供

 デザインを考えるきっかけに…

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