練習に励む女声コーラス望の団員たち=2025年4月10日午後7時20分、群馬県高崎市問屋町西1丁目、中沢絢乃撮影

 アマチュア女声合唱の大会「第48回全日本おかあさんコーラス群馬県大会」(県合唱連盟、朝日新聞社主催、キユーピー協賛)が29日、伊勢崎市で開催される。参加団体の一つ「女声コーラス望(のぞみ)」は新型コロナウイルス禍の中で結成された。苦難を乗り越えて活動を続け、練習に励んでいる。

 「出だしの言葉を大切に。はっきりと発音して」「このフレーズはナイーブに、繊細に」

 4月上旬、20人ほどの団員が歌う中、指導者の松原真介さん(76)=県合唱連盟理事長=が指揮をする手を時折止め、声を掛ける。一人ひとりが助言を意識して、気持ちを合わせて再度歌うと全体の声色が大きく変わる。

 高い音域を担うソプラノ、低い音域を担うアルト、その中間を担うメゾソプラノの三つのパートが掛け合うように、言葉と旋律が絡み合う。多くの声が重なることで生み出される音量の強弱の幅がドラマチックで、3声が重なる和音の響きも美しい。

 女声コーラス望はコロナ禍真っただ中の2021年9月に結成。全日本合唱連盟が編集した女声合唱愛唱歌集「うたのブーケ第2集」の発行記念コンサートに参加するため、松原さんが団員を募集したのがきっかけ。

 代表の片平久美子さん(67…

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