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コロナ後遺症による長期通院者の症状と性差(オミクロン株期以降の感染)=岡山大提供
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 新型コロナウイルスの後遺症を治療する岡山大学病院のコロナ・アフターケア(CAC)外来を受診した患者の半数以上が、初診から180日以上の長期間、通院していたことが岡大病院の大塚文男教授らの研究グループの分析でわかった。長期通院した患者の男女比は男性より女性の方が高いことも判明した。

 岡大病院は、2021年2月に総合病院では国内2番目となるコロナ後遺症外来を開設。これまで4年半にわたり1200人以上の後遺症患者を診察し、コロナの変異株と後遺症の変化などを調べている。

 今回、大塚教授らの研究グループでは、オミクロン株の感染者を対象に、通院期間や後遺症の症状と治療の長期化との関係などを調べた。

 その結果、22年2月から24年10月の間に後遺症外来を受診したオミクロン株の新型コロナ後遺症患者774人のうち、通院期間が180日未満と早期回復した患者(ER群)が370人だったのに対し、半数以上の404人が180日以上の長期通院をしており(PS群)、通院期間が2~3年になるケースもあった。

 早期回復したグループと長期…

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