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上海との定期便が再開した日に、茨城空港に到着した春秋航空の飛行機=2023年8月4日、茨城県小美玉市、富永鈴香撮影
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 茨城空港(茨城県小美玉市)の2023年度の旅客輸送実績が7日、国土交通省のまとめで明らかになった。コロナ明けで需要の回復が見込まれた国際線で苦戦を強いられた。「北関東の空の玄関口」と期待される首都圏3番目の空港の現状は。(富永鈴香、原田悠自)

 県によると、茨城空港の2023年度の国際線旅客数は約4万8千人。前年度(1143人)から大幅に増えたが、15万人前後だったコロナ禍以前の水準には遠く及ばない。

 滑り出しはよかった。コロナの水際対策が緩和された後の23年3月、韓国・ソウルとのチャーター便が運航。その後も台湾の台北や高雄との便が就航し、8月には中国・上海との定期便が3年半ぶりに再開した。

 9月時点ではさらに、ソウルとの2回目のチャーター便や、中国・福州とのチャーター便が就航することも決まっていた。

 しかしその後、これらの便の運休や運航取りやめが相次いだ。

 ソウル便は運航が始まる13…

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