新型コロナウイルスによる国内の死者数が2023年末までに10万人を超えたことが、厚生労働省の人口動態統計でわかった。5日に発表された同統計によると、23年に3万8080人が新型コロナで死亡し、20年以降の累計で10万5950人になった。
武見敬三厚労相は7日の閣議後会見で「他のG7諸国と比べて低い水準で抑えられてきた」との認識を示し、新たな感染症危機に備えるため、「新型インフルエンザ等対策政府行動計画」の改定や、「国立健康危機管理研究機構」の設立準備を進めると説明。「国内外の様々な感染症の動向を注視し、必要な情報提供と基本的な感染対策の周知に努めたい」と述べた。
また、厚労省は7日、全国に約5千ある定点医療機関に5月27日~6月2日に報告された新型コロナの新規感染者数は計1万7401人で、1定点あたり3・52人だったと発表した。前週(3・35人)の約1・05倍で、4週連続で増加した。昨年の同時期は1定点あたり4・55人だった。
都道府県別の最多は沖縄の1…