【茨城】ハシゴ酒で水戸市中心部のにぎわいを取り戻そうというイベント「水戸バー・バル・バール」が18、19日に開かれる。新型コロナ後も続く客足の低迷に悩む飲食店主らが「外で飲む楽しさを思い出して欲しい」と7年前に途絶えたイベントの復活に奔走した。
JR水戸駅南口(駅南)から大工町までを中心に約100店舗が参加する。4500円(当日券は5千円)の3枚つづりチケットで、ドリンク1杯と料理1品の「バルセット」が3回楽しめる。1人で3店舗を飲み歩くだけでなく、3人で一緒に同じ店を利用することも可能だ。
イベントはもともと、東日本大震災で自粛ムードが広がった2011年に「街のにぎわいを取り戻そう」と始まった。以来、春と秋の年2回開かれ、最盛期には300店舗が参加するほどの人気イベントに育った。だが、所期の目標を達成するなどとして、17年秋を最後に終了した。
復活の中心となったのは地元の飲食店主らだ。実行委員の大塚巌さん(51)は同市五軒町で洋食店「マロン」を営む。「新型コロナで家飲み文化が定着し、客足は以前の6割ほどと飲食店は苦しい状態にある。飲みに出るきっかけが欲しいという常連客の声も後押しになった」と話す。
水戸の街は、オフィスが集まる駅南、若者らでにぎわう銀杏坂(いちょうざか)、歓楽街の大工町など多様な「顔」を持つ。実行委員の沼田誠さん(53)は「飲み歩きイベントにすることで行き慣れないエリアにも足を運び、街の魅力を再発見する機会になる」と期待する。期間中は水戸京成百貨店前で、音楽イベント「Music&Bar Hopping!」も開催する。
チケットは水戸京成百貨店4階プレイガイドなどで販売。詳細は公式サイト(https://310bbb.com/