「ここ数年、マシンを走らせることができなかった。ようやく第一歩を踏み出せました」
7月14日、群馬県桐生市の群馬大学桐生キャンパス。同大の学生フォーミュラチーム「GUFT」が学生フォーミュラ日本大会に参戦することが発表され、マシンがお披露目された。あいさつしたのは、チーム代表で理工学部4年の佐藤凜歩(りお)さん(21)。集まったスポンサーら約30人を前に、この1年の取り組みと、9月に愛知県で開かれる大会への意気込みを語った。
大会は「実際にものを創ることで、厳しさ、面白さ、喜びを体験してもらい、創造性に満ちた技術者を育成する」ことを目標に、公益社団法人自動車技術会が2003年から開催。今年は海外も含めて大学、専門学校らの56チーム(ガソリン自動車部門)が参戦する。GUFTの設立は17年。当初は好成績も残したが、これまで完走したことはない。
佐藤さんが理系に進学したの…