横浜ブラスオルケスターの金管八重奏のメンバー。左から2人目が辻大心さん=2025年3月16日午後2時49分、横浜市、石川瀬里撮影

 20日に開かれる第48回全日本アンサンブルコンテスト(全日本吹奏楽連盟、朝日新聞社主催)は5年ぶりに福井市が会場となる。5年前はコロナ禍で直前に大会が中止になった。出場を決めながら舞台に立てなかった当時の高校生が今回、職場・一般の部で出場する。

 横浜ブラスオルケスター金管八重奏でトランペットを担当する武蔵野音大(東京都練馬区)の辻大心さん(21)にとって、福井市は忘れられない大会の場所だ。

コロナ禍で突然のアンコン中止「現実味なかった」

 2020年、辻さんが東海大高輪台高(東京都港区)1年生の時、金管八重奏チームは福井市で開かれる予定だった全日本アンサンブルコンテストへの出場を決めていた。だが、コロナ禍で大会が中止に。「突然の連絡で、現実味がなかった」と当時を振り返る。ただ、悲しんでいる先輩の姿が心に刺さった。

 全国大会に何度も出場してい…

共有
Exit mobile version