2025年3月24日、コロンビア大学が示した方針に抗議し、留学生の保護や学問の自由などを訴える学生団体のメンバーら=ロイター

 米コロンビア大学(ニューヨーク)は28日、カトリーナ・アームストロング暫定学長が辞任すると発表した。助成金の停止を武器に学内の「反ユダヤ主義的な嫌がらせ」への対応を迫ったトランプ政権の要求に応じ、21日、警備の強化や教育内容の見直しに踏み切ることを表明。大学の自治や学問の自由を損なうとして批判も上がっていた。

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 コロンビア大は、イスラエルによるパレスチナ自治区ガザへの攻撃に対する抗議活動の拠点となってきた。構内への警察の出動を要請したことが批判を受け、2024年8月、当時のシャフィク学長も辞任に追い込まれた。

 その後、暫定学長に就いていたアームストロング氏の任務は、クレア・シップマン氏が「学長代行」として引き継ぐことになった。シップマン氏は28日の声明で「我々が深刻な課題に直面しているということを認識した上で引き受けた」と説明。「学生を守り、学問の自由や開かれた探究を擁護するため、確固たる決意で教授陣と協力する」との意思も示した。

 トランプ政権は、大学への助…

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