ローマ教皇庁(バチカン)は2日、フランシスコ教皇の死去に伴って次の教皇を決める秘密選挙「コンクラーベ」に向けて、会場となるシスティーナ礼拝堂の準備を始めたと発表した。同日には、消防士たちが投票結果を煙で知らせるための煙突を礼拝堂の屋根に設置した。
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7日午後から始まるコンクラーベでは、世界中から集まった枢機卿252人のうち、80歳未満の135人が投票権を持つ。健康上の理由で欠席する2人を除く133人が投票に参加する。
枢機卿たちはミケランジェロのフレスコ画「最後の審判」で有名なシスティーナ礼拝堂に入って、外部と接触を禁じられた状態で誰か1人が3分の2以上を得票するまで投票を繰り返す。投票用紙は午前と午後でそれぞれ焼却され、教皇が選出された場合は白い煙、選出されなかった場合は黒い煙を煙突から出す。
バチカンの公式メディアであるバチカンニュースによると、システィーナ礼拝堂内では今後数日かけて、職員らが投票のための会場設営や音響機器の設置を進める。煙突が正常に機能するかを確かめる試験も近日中に実施するという。