「水曜いかがでしょう」という番組が60年近く前にHTBで放送されていたのをご存じでしょうか。私がたまたま局内のアーカイブ室で発見し、それが「水曜どうでしょう」の元になったのです。
放送されたのは1968(昭和43)年。東京・六本木の路上に立つふたりの男性のモノクロ映像から始まります。ひとりはHTBのアナウンサー。もうひとりは浪曲師。アナウンサーがボードを持ち、企画内容を説明します。ボードには1から6までの番号が振ってあり、それぞれに東京発の列車名や飛行機の便名と、その行き先が書いてある。そして、サイコロを振って出た目に従って移動をする、と。
当時は高価なフィルムでの撮…