飯田陽一氏

 サイバー攻撃を防ぐ「能動的サイバー防御」(アクティブ・サイバー・ディフェンス=ACD)の導入をめぐり、政府は、法整備後の実務を担う組織のトップに国家安全保障局の飯田陽一内閣審議官(58)を起用する方向で調整に入った。現在の「内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)」を今夏にも大幅に増員し、飯田氏を次官級の実質トップに据える方向だ。

 複数の政権幹部が明らかにした。

 飯田氏は1989年、通商産業省(現・経済産業省)入省。新エネルギー・産業技術総合開発機構欧州事務所長、貿易経済協力局長などを経て、2022年に内閣審議官(国家安全保障局)。23年からは内閣府政策統括官(経済安全保障担当)を併任している。

 政府は、外国からのサイバー…

共有
Exit mobile version