現代最高の指揮者のひとり、サイモン・ラトルが、首席指揮者を務めるバイエルン放送交響楽団(BRSO)とのタッグで初めての来日ツアーに臨んでいる。25日に東京都内で開かれた記者会見では、公演で演奏するブルックナーの交響曲第9番や、尊敬する指揮者などについて思いを語った。
やんちゃな笑顔に、くるくる巻きの髪形がトレードマーク。クラシック界のアイコン的存在だ。
ベルリン・フィルを首席指揮者として16年間率いた。2017年、ロンドン交響楽団の音楽監督に。これからも蜜月が続くと思われていたため、23年からBRSOとタッグを組むというニュースが流れた時は、少なからず世界を驚かせた。BRSOの首席指揮者を16年間務めたマリス・ヤンソンス(19年死去)を継ぐかじ取りを託された。
「16歳のとき、クーベリッ…