サウジアラビアは17日、パキスタンとの間で「戦略的相互防衛協定」に署名した。安全保障上の懸念を抱えるなか、防衛協力を多角化する取り組みの一環とみられる。
パキスタンのシャリフ首相が17日、サウジの首都リヤドを訪問し、国政を取り仕切るムハンマド皇太子と会談し、協定に署名した。共同声明によると、協定は両国の防衛協力を発展させ、侵略に対する共同抑止を強化することを目的とし、「いずれかの国に対する侵略も、両国に対する侵略とみなす」と明記されている。
ロイター通信によると、サウジ当局者は、協定で核保有国のパキスタンがサウジへの「核の傘」を提供する義務を負うかについて「あらゆる軍事手段を含む包括的な防衛協定だ」と述べた。ロイターは、今回の協定が数十年にわたる両国の安全保障における協力関係を大幅に強化する動きとしている。
中東では2023年10月か…