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渋川沿いの遊歩道に咲く桜=2025年3月30日午前11時57分、川崎市中原区、越田省吾撮影

 今年の桜前線は北日本に入るとスピードが速まった――。気象庁が全国58地点でサクラの開花状況について平年と比べたところ、そんな傾向が明らかになった。

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 気象庁によると、58地点のうち東北・北海道を除く44地点では平年より遅い地点が19、早い地点が16、平年並みが9だった。東京は3月24日で平年と同じだった。

 一方、東北・北海道地方では、14地点のすべてで開花が平年より早く、釧路では5月7日と、平年(5月16日)よりも9日早かった。ただ、昨年と比べると、14地点のうち、昨年と同じだった室蘭を除く13地点は1~10日遅く、昨年の開花が極めて早かったことがうかがえる。

 満開の状況も同様の傾向で、5月10日までに全国すべての地点で桜の満開が観測された。

 気象庁が観測している桜の種類はほとんどの地域でソメイヨシノ。九州・奄美と沖縄県内はヒカンザクラ、北海道内の多くではエゾヤマザクラが対象となっている。

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