国内最大級の都市型音楽イベント「サマーソニック」が17日、開幕した。会場は千葉市のZOZOマリンスタジアムと幕張メッセ、大阪府吹田市の万博記念公園。千葉の会場では、台風7号の影響で荒れ模様だった前日から一転。晴天が広がり、炎天下のもと、帽子をかぶったり携帯型の扇風機を手にしたりと暑さ対策をしながら、お目当てのアーティストのパフォーマンスを楽しむ観客の姿が目立つ。
サマーソニックは2000年に開始。毎回国内外のアーティストが多数出演し、コロナ禍での中止をはさみ今年で23回目となる。
ZOZOマリンスタジアムのトップバッターは「Number_i」。元King&Princeの平野紫耀、神宮寺勇太、岸優太によるグループだ。
最初に重く激しいビートとラップが特徴的な「GOAT」で観客を盛り上げ、爽やかな曲調の「No-Yes」や人気曲「BON」、新曲も含めて計9曲を披露した。途中、メンバーが「皆さんも暑さ対策しっかりとって下さいね」「一緒に水分取りましょう」「カンパーイ!」と呼びかける場面もあった。
主催者は今年、休憩エリアの増設など暑さ対策を強化したと発表。十分な水分補給などを来場者に呼びかけている。野外ステージのZOZOマリンスタジアムでは、水や無糖のお茶のほか、今回から、スポーツドリンクも持ち込めるようになった。
千葉市によると同スタジアムのグラウンド部分では、以前は、人工芝を保護するためとして水とお茶以外の飲料の持ち込みを認めていなかった。しかし、昨年のサマーソニックでは暑さで体調を崩し救護室を利用する人が少なくなかったことなどから、指定管理者と協議。人工芝をシートで覆うことや終了後の清掃などを条件に、糖分を含む飲料も持ち込めるようにしたという。
千葉の会場では、17日にはこのほかイタリアのロックバンド「マネスキン」や、米国のラッパー「LIL YACHTY(リル・ヨッティ)」らが登場。18日は英国のロックバンド「ブリング・ミー・ザ・ホライズン」や、南アフリカ出身のシンガー「TYLA(タイラ)」らが出演する。(丸山ひかり)