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会見するサントリーホールディングス(HD)の社長に就任する鳥井信宏氏(右)と会長に就く新浪剛史氏=2024年12月12日、東京都港区、恵原弘太郎撮影

 サントリーホールディングス(HD)の次期社長に、創業家出身の鳥井信宏氏(58)が就くことが決まった。鳥井氏は早くから社長候補と期待されていた存在で、約10年ぶりに社長の座が創業家に戻る。現社長の新浪剛史氏(65)は会長として海外事業をサポートし、二人三脚で経営のかじをとる。

 「(鳥井氏が)国内ビール事業をはじめ、着実に成果を出し続けてきた姿を見て、自信を持ってバトンを渡せると思った」

 12日の記者会見で、新浪氏はこのタイミングで社長交代に至った理由をそう語った。

 同社は創業から4代続けて創業家出身者が社長に就任。前回2014年の社長交代の際も鳥井氏が候補に挙がったが、当時はまだ40代と若く、清涼飲料を手がける上場子会社の社長に就いた直後で、実現しなかった。

 そこで代わりに外部から初めて社長に招かれたのが、ローソン会長だった新浪氏だ。

 「(鳥井氏に)次期社長に育ってもらうことが佐治信忠会長から託されたミッションだった」。新浪氏はそう語り、創業家社長の「間」をつなぐ役割を求められていたと明かした。

 新浪氏は「創業家だからとい…

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