蒸留酒ジンの市場が拡大するなか、サントリーは生産能力を強化した。6月26日には大阪工場(大阪市港区)に新設した「スピリッツ・リキュール工房」を報道陣に公開した。製造過程を見学できる施設も併設し、需要のさらなる拡大を図る。
ジンは穀物などで作った蒸留酒を様々な植物由来の原料で風味付けしたもの。工房は6階建てで、原料のアルコールに果実皮などをつけ込むタンク8基と蒸留器4基を備え、ジンの原料酒の生産能力を2倍に高めた。自社ブランドの「ROKU」や「翠」などを生産する。
工房1階のセミナールームではサクラやユズで香り付けしたジンの原料酒などが試飲できるほか、4階のデッキからは工房内の蒸留釜を見学できる。2026年春に一般公開予定だという。
施設整備の投資額は計65億…