2年ぶりに銚子漁港に水揚げされたサンマ=2023年11月17日、千葉県銚子市、大久保泰撮影

 水産庁は30日、8~12月にサンマが日本近海に近づく来遊量について、2023年に続き、「低水準となる」との見通しを発表した。この5年間、サンマは極度の不漁が続いており、24年秋も期待薄のようだ。

 水産庁が6~7月、調査船を出すなどして太平洋や日本近海でサンマの生息状況を調べたところ、採取量は23年とほぼ同じ水準だった。

 サンマは夏に千島列島の南側を南下し、北海道の道東や三陸沖などでとれる。ところが近年、海水温の上昇などで日本近海に寄りつかなくなり、日本の漁獲量は激減した。台湾や中国の参入も一因とみられている。

 農林水産省の統計によると…

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