国連総会(193カ国)は11日、ウクライナ中南部のザポリージャ原発からのロシア軍撤退と、原発をウクライナの支配下に戻すことなどを求める決議を賛成多数で採択した。日米など99カ国が賛成し、ロシアや北朝鮮、ベラルーシ、シリアなど9カ国が反対、中国やインド、南アフリカなど60カ国が棄権した。総会決議は国際社会の多数意見としての重みを持つが、法的拘束力はない。
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欧州最大級のザポリージャ原発は現在、ウクライナ侵攻を続けるロシアの占領下にある。双方ともに攻撃を否定しているが、ドローンなどを使った攻撃が相次ぎ、何度も外部電力網から遮断される危険な状況にある。
決議はロシア軍のウクライナ…