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シャープ栃木工場の跡地。建物がまだ残っている=2025年6月9日、栃木県矢板市早川町、海東英雄撮影

 菓子製造販売のシャトレーゼホールディングス(甲府市)が、栃木県矢板市早川町のシャープ栃木工場跡地の一部を取得したことがわかった。洋菓子やアイスの工場をつくり、「北関東圏の生産・物流の拠点とする」(ブランド統括室)という。生産開始時期は未定。朝日新聞の取材に対して明らかにした。

 シャープ栃木工場はテレビを生産していたが、2018年に稼働を終えた。23年に製材加工会社「トーセン」(矢板市)が跡地約33ヘクタールのうち約24ヘクタールをシャープから取得。製材工場の整備を進め、跡地の一部にはほかの企業を誘致する考えを示していた。

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 シャトレーゼはトーセンから、シャープ時代の事務棟や第4工場、旧グラウンドを含む約6ヘクタールを3月31日付で取得した。金額は非公表。「将来の商品物流の安定供給や効率化が目的」だとしている。旧来の事務棟や工場棟を解体するかどうかなどの検討に時間がかかりそうで、新工場の稼働開始時期や雇用予定者数は未定だという。

 シャトレーゼはフランチャイズ方式で国内外1千店を超える菓子チェーンを展開。ホテルやゴルフ場運営といった観光事業も手がける。24年3月期の売上高は1484億円。

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