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【動画】安全保障を議論する国際会議「シャングリラ・ダイアローグ」

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2024年6月1日、アジア安全保障会議(シャングリラ・ダイアローグ)で演説する米国のオースティン国防長官(当時)=ロイター
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 アジア太平洋地域や米欧の国防相らが集う「アジア安全保障会議(シャングリラ・ダイアローグ)」(英国際戦略研究所主催、朝日新聞社など後援)が30日、シンガポールで開幕します。毎年開かれる会議を長く取材してきた佐藤武嗣・論説主幹が会議の意義や見どころを解説します。

  • 【そもそも解説】シャングリラ・ダイアローグとは 今年は誰が参加?

 アジア地域には、軍備管理や軍縮を協議する枠組みがない。そうした中で、アジア太平洋地域に関わる40カ国以上の防衛相・国防相や軍高官、専門家らが集うアジア安全保障会議(シャングリラ・ダイアローグ)は、胸襟を開いて安保問題を議論する、貴重な国際会議の場となっている。

 会議には米国や中国、日本のほか、東南アジア諸国連合(ASEAN)や欧州の代表が参加。対峙(たいじ)する相手を批判し、自国の立場を主張して理念を説く「演説」が、安保会議のメインだ。

 これまで20年にわたって会議を現場で取材してきた。米国はかねて民主主義的価値の重要性を説くのが常だったが、昨年、一昨年と当時のオースティン米国防長官は「民主主義」という言葉を封印。米国防総省幹部に取材すると、民主主義の後退が進む東南アジア地域で、それを主張するのは得策でないと判断した、とのことだった。

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 このように演説には、いまの…

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