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11年間、プロとして活躍した大谷尚輝さん(中央)=栃木SC提供
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 サッカー選手として11年間、プロの舞台でプレーしていた大谷尚輝さん(29)は2024年限りで現役を退いた。引退を決めた理由の一つが、脳振盪(しんとう)の後遺症に苦しんだことだった。

 「私生活でも症状が出るレベルだったので、これはサッカーを続けるのは難しいな、という感覚でした」

 当時J2の栃木SCに所属していた23年の夏。ホームで、清水エスパルスと対戦した。前半、競り合いの際に相手選手から激しくぶつかられ、頭と頭が激突した。1度ピッチの外に出て、再び戻ったが、数分後に座り込み、結局、担架で運ばれた。

 気づいたら、救急車に乗っていたという。

 「(試合の映像を見ると)普…

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