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オンラインで記者会見をするシャープの呉柏勲社長(前列中央)ら
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 シャープは14日、テレビ向けを中心とする大型液晶パネルの生産から撤退すると発表した。堺市にある工場は9月末までに生産を停止する。同社は2000年代、「世界の亀山モデル」を冠した液晶テレビで一世を風靡(ふうび)したが、韓国や中国勢に負けた。大手電機メーカーのテレビ向け液晶パネルの国内製造拠点が、これでなくなることになる。

 呉柏勲社長は同日、オンラインで会見を開き、大型液晶パネル事業について、開発や海外メーカーへの技術供与は続けていくとしたうえで、「実際に物を作るというところから、我々は撤退したいと思う」と話した。

 子会社「堺ディスプレイプロダクト」(SDP、堺市)が運営し、大型液晶パネルを生産している堺工場の建物は、AI(人工知能)のデータセンターなどへの転用を図る。SDPは従業員の早期退職を募集する予定。

 また、中小型パネルを生産する三重県の亀山第2、多気の両工場は、生産能力をそれぞれ2割強、5割程度減らしたうえで、人員も削減する。

 このほか、スマートフォンな…

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