家電大手のシャープは29日、公式サイトなどへの不正アクセスがあり、最大で10万人超の個人情報が流出した可能性があると発表した。情報の不正利用は確認されていないが、クレジットカード情報が流出した可能性が否定できない人もいるという。
このうち、6月23~30日に公式オンラインストア「COCORO STORE」や食材宅配サービス「ヘルシオデリ」で注文するなどした203人については氏名、住所、電話番号などの流出を確認した。データベースに不正アクセスがあったという。
また、公式ストアのサイトが改ざんされ、訪問者を悪意あるサイトに誘導するようになっていたことも分かった。7月19~22日に公式ストアにログインしたり、買い物をしたりした約2万6千人については、悪意あるウイルスが自身のパソコンなどに強制的にインストールされ、新規入力したクレジットカードを含む個人情報が流出した可能性が否定できないという。
公式ストアを訪れただけの推定約7万5千人についてもウイルスを強制インストールされ、同様の被害に遭う恐れがあるとしている。
同社は22日午前から両サイトの公開を一時停止。顧客への連絡を29日に始め、パソコンなどのウイルススキャンやパスワードの変更を呼びかけている。(渡辺七海、清井聡)