シリアの暫定政権を主導する過激派組織「シャーム解放機構」(HTS)の指導者アハマド・シャラア氏は30日、首都ダマスカスを訪問したウクライナのシビハ外相と会談した。各国との関係構築に向けて外交活動を活発化させる一方、ウクライナ側はアサド政権の後ろ盾だったロシアの影響力が劇的に弱まるなかで、連携強化に乗り出している。
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シビハ氏はSNSで、いち早く暫定政権への連帯を示してきたゼレンスキー大統領の「日常生活、社会の安定、食料安全保障の復興を支援する用意がある」という言葉をシャラア氏に伝えた、と明らかにした。
アサド政権は12月に崩壊するまで、シリア国内に軍事基地を持つロシアの支援によって支えられてきた。だが、英BBCによると、政権崩壊後、ロシアは基地からの部分撤退を準備しているとみられるという。
「両国は同じ苦しみ経験」
ロイター通信によると、シビ…