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2025年3月10日、シリア民主軍(SDF)のマズルーム・アブディ司令官(左)と会談する暫定政権のアハマド・シャラア大統領。第三者提供=ロイター

 シリア暫定政権は10日、米国の支援を受けて北東部一帯を支配するクルド人主体の武装勢力シリア民主軍(SDF)が、暫定政権への統合で合意したと発表した。暫定政権が目指す領土の統一に向けて大きく進展した形で、10年以上にわたるシリア内戦の転換点の一つとなるが、課題も残る。

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 シリア国営通信(SANA)によると、暫定政権のアハマド・シャラア大統領が10日、SDFのマズルーム・アブディ司令官と会談し、協定に署名。シリア全土における停戦や、同国で長年にわたって迫害されていたクルド人の市民権・憲法上の権利の保障で合意した。

 北東部でSDFが管理する豊富な油田やガス田、空港、イラクとトルコとの国境検問所を含む地域インフラの統合、暫定政権が取り組むアサド前政権の支持勢力との戦いへの支援などでも合意し、2025年末までに履行すべく取り組むとした。

 アブディ氏は11日、自身の…

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