内戦下の中東シリアでアサド政権軍と過激派などの反体制派の戦闘が激化していることを受け、国連安全保障理事会は3日、緊急会合を開いた。国連や多くの加盟国が懸念を表明し事態の沈静化を呼びかけるなか、有効な対応にはつながらなかった。意見の対立が目立ち、特にアサド政権を支援しているロシアと、同政権を批判する米国は非難し合う形になった。
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膠着(こうちゃく)状態が続いていたシリア内戦が11月末から動き出し、ペデルセン国連シリア担当特使は「状況は極めて流動的で危険だ」と警鐘を鳴らした。過激派組織「シャーム解放委員会」(HTS、旧ヌスラ戦線)などの反体制派が大部分を制圧したとみられている、北部にある第2の都市アレッポの人口は約200万人。被害のさらなる拡大に懸念を示した。
中国などと開催を要請したロ…