【動画】アサド政権からの「解放」をシリアの反体制派が宣言したことを受け、国民から驚きと喜びの声が上がった=ロイター
内戦下にあるシリアの反体制派は8日、首都ダマスカスに進攻し、「ダマスカスが解放された」と宣言しました。ロシア国営タス通信は同日夜、ロシア大統領府筋の話として、シリア大統領を辞任したアサド氏がモスクワに到着し、亡命を認められたと伝えました。バイデン米大統領は緊急会見し、シリアの人々にとって「誇り高い国のためにより良き未来を築く歴史的な機会だ」と述べました。タイムラインで速報します。
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■■■12月9日(日本時間)の動き■■■
07:12(ダマスカス01:12)
シリアの武器庫を空爆か
「シリア人権監視団」(SOHR)は9日、イスラエル軍に所属するとみられる戦闘機が、アサド政権を支援していたイランの革命防衛隊の武器庫を空爆した、と伝えた。シリア国内ではアサド政権の軍事拠点が立て続けにイスラエル軍によるとみられる空爆を受けているという。
SOHRの報告によると、空爆は地方の軍事拠点にとどまらず、ダマスカス中心部のアサド政権の政府機関にも及ぶ。諜報(ちょうほう)機関や税関も攻撃を受けているという。
05:25(リヤド8日23:25)
サウジアラビアが声明、「シリアの統一と結束」訴える
サウジアラビア外務省は8日、シリア情勢をめぐり、「シリア国民とその選択に対する揺るぎない支援を再確認する」とする声明を出した。「シリアの統一と結束」が国内の混乱を防ぐ上で重要だと訴えた。
声明では「シリアにおける急速な展開を注視している」としたうえで「シリア国民の安全を確保し、流血を防ぎ、シリアの国家機関と能力を維持するための前向きな措置を評価する」と述べた。
サウジアラビアは2011年、アサド政権との関係を断絶。シリア内戦では反体制派を支援してきた。一方で、アサド政権との和解も進め、23年には関係正常化に至っていた。
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02:26(ダマスカス8日20:26)
シリア反体制派の大規模攻勢 900人超死亡
シリアで反体制派が大規模な攻勢を11月27日に開始して以降、900人超が死亡し、うち約140人が民間人だった。AFP通信が、シリア人権監視団(SOHR)による情報として伝えた。
報道によると、11月27日以降で910人が死亡。このうち138人が民間人、380人がアサド政権軍やその支援をする戦闘員、392人が反体制派という。
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03:40(ワシントン8日13:40)
バイデン米大統領、ロシアやイランは「忌まわしい政権を守れず」
米国のバイデン大統領は8日、ホワイトハウスで緊急の会見を開き、「長い間苦しんできたシリアの人々にとって、誇り高き国のためにより良い未来を築く歴史的な機会だ」と語った。
アサド政権を支援してきたロシアやイランについて「ロシアもイランも(レバノンのイスラム教シーア派組織の)ヒズボラも、シリアの忌まわしい政権を守ることができなかった」と指摘。その上で「独立した主権を持つシリアへの移行を確立するため、すべてのシリアのグループと協力していく」と述べた。
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02:59(モスクワ8日20:59)
ロシア高官がシリア反体制派と接触 ロシア国営通信
ロシア国営タス通信は8日…