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玩具大手のバンダイの本社前には、「ドラゴンボール」の孫悟空など人気アニメ・特撮キャラクターの立像が並んでおり、国内外の観光客でにぎわっている=東京都台東区駒形1丁目
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 漫画家の鳥山明さんが3月、亡くなった。「ドラゴンボール」の作者の死去に、世界各地で悼む声が相次いだ。作品はなぜ海外で爆発的な人気を誇ったのか。鳥山さんがもたらした影響について、アニメに詳しいジャーナリストの数土直志さんに聞いた。

 「NARUTO」「僕のヒーローアカデミア」「鬼滅の刃」など、日本の漫画やアニメはいまや世界的な人気を誇っていますが、鳥山明さんの「ドラゴンボール」が最初の道を開いたと言えるでしょう。2000年前後、テレビでのアニメ放送をきっかけに、海外ファンを開拓した先駆的存在でした。

 欧米、中南米、アジアなど各地で人気が高く、地域的な偏りが見られないのが特徴的です。作品の舞台が一つの地域に限定されていなかったことは大きかったと思います。完全にアジアというわけでもないし、かといって「なんちゃってヨーロッパ」でもない、無国籍的な独自の世界観。あまねく受け入れられやすかったのではないでしょうか。

 もちろん、モチーフは明らか…

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