京都女子大学と京都女子高校の学生が8月31日、大阪・関西万博(大阪市此花区)のウーマンズパビリオンでジェンダーワークショップ(朝日新聞社主催)に参加した。ジェンダーギャップのない未来に向けて何ができるか、学生の視点で語り合った。
ワークショップのタイトルは「らしさをつよさに未来をひらく」。ジェンダー教育に力を入れる2校の協力を得て実現した。
第1部では高校3チーム、大学5チームが発表した。
高校2年生の10人のチームは、商品から生まれるアンコンシャスバイアス(無意識の思い込み)について発表。環境によって性別への固定観念がどのように変わるのか、高校の生徒や教員など幅広い世代にアンケートした。その結果をもとにジェンダー格差のない絵本を作り、会場で読み聞かせた。
京都女子大ジェンダー教育研究所学生リーダーのチームは「女子大学教育の意義―私たちの未来を考える―」をテーマに発表した。女子大に通っているときより社会に出てからの方がジェンダーギャップを感じるのではないかと予想し、卒業生らにインタビューした。
その結果、社会に出てからもジェンダーギャップを感じている卒業生は少ないことがわかった。チームはその原因について、時代に応じた女子大学の理念の変化がある、と分析した。良妻賢母を育てるという目標から、社会で専門スキルを発揮し、自己の確立と成長ができる女性の育成を重視するようになったことが卒業生のライフスタイルに影響した、とみている。
第2部のパネルディスカッションでは「ジェンダーギャップのない社会へ」をテーマに議論した。高校生と大学生の計5人と企業の人事担当者、朝日新聞記者らが参加し、京都女子大の竹安栄子学長がコーディネーターを務めた。
京都女子大ジェンダー教育研究所学生リーダーの石井亮子さんは第1部での発表について「学生が自らの意思で、自分らしく挑戦できることが当たり前だと認識し、それこそが女子大学の意義である、と発表を通して言語化できた」と話した。
時代とともに夢への性差がなくなりつつあることも話題となり、京都女子高2年の上野結衣さんは「ユニセックスの服はデザインの幅が少ない気がする。ファッションデザイナーになってもっとデザインを豊富にしたい」と語った。