世界経済フォーラム(WEF)が12日に発表した「ジェンダーギャップ報告書」では、日本は調査対象の148カ国のうち、前年と同じ118位でした。順位をどう受け止め、何を目指していけばいいのか。労働経済学が専門の東京大学の山口慎太郎教授に聞きました。
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ジェンダーギャップ報告書は、単に総合順位を見るのではなく、項目ごとに日本の社会と他の国の社会がどう違うのかを見ていくことが大事です。日本だけにいると日本の社会のありように疑いを抱かないかも知れないですが、そうではない世の中もあるんだなとイメージする契機になります。
というのも、男女差というのは100%生得的なものではなく、「男はこう振る舞うものだ、女はこう振る舞うものだ」というイメージを社会から学んで形成され、十分変わりうるものだからです。
例えば、私自身も、女性は競…