ジェームス三木さん=2014年

 NHKの大河ドラマ「独眼竜政宗」や連続テレビ小説「澪(みお)つくし」などで知られる脚本家のジェームス三木(じぇーむす・みき、本名山下清泉〈やました・きよもと〉)さんが14日、肺炎で死去した。91歳だった。葬儀は近親者で行った。

 1934年、旧満州生まれ。俳優座養成所を中退後、歌手「ジェームス三木」としてデビュー。67年、公募のシナリオが入選し脚本家に。野村芳太郎監督に師事した。

 85年、沢口靖子さんが主演した「澪つくし」は、最高視聴率55.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)を記録した。

 さらに、87年の「独眼竜政宗」は渡辺謙さん主演で、歴代大河ドラマ最高の期間平均視聴率39・7%を打ち立てた。大河ドラマでは「八代将軍 吉宗」(95年)「葵 徳川三代」(2000年)も手がけた。

 その他の作品に、プラハ国際テレビ祭グランプリを受けた「父の詫び状」(86年)などがある。憲法成立過程を描いたドラマ「憲法はまだか」(96年)、舞台「真珠の首飾り」(98年)など憲法や戦争をテーマにした作品も多く、護憲の立場から発言を続けた。

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