苦い薬を甘いジュースでごまかしたくなる気持ちはよくわかりますけど…。
苦い薬を飲むときに水ではなく、甘いジュースで飲んだ経験がある人も多いのではないでしょうか。手元に水がなくて、面倒くさくてついジュースで飲んでしまうこともあるかと思います。しかし、薬を水以外で飲むといろいろな問題が発生する可能性があります。
製薬会社は薬の効き目を調べる際に、水で飲むことを前提として試験を行っています。そのため、ジュースで飲むと予期しない効果が表れるかもしれませんので注意が必要です。
また、水なしで薬だけを飲むのも危険です。のどの奥の食道に薬が張り付いたり、粉薬であれば口の中に残ったりすることがあります。薬が溶け出して成分が濃くなると、身体を傷つけてしまう可能性がありますし、気道に入ると誤嚥（ごえん）性肺炎の原因にもなります。
結果的に問題が起きないことも多いですが、薬は指示を守って飲むことが大切です。
