スウェーデンの警察当局は4日、同国南部エーレブルの教育施設で同日午後0時半ごろ銃撃事件が発生し、容疑者の男を含む約10人が死亡したと発表した。負傷者の総数は不明で、さらに死者数が増える可能性もあるという。
ロイター通信や地元テレビ局TV4によると、容疑者は35歳前後の男性で単独犯とみられるという。ロイター通信によると、地元警察は記者会見で「現在テロの動機を示すものはない」としつつ、「捜査の初期段階なので臆測は控えたい」と説明した。
エーレブルは首都ストックホルムから西に約200キロに位置する。AP通信によると、この施設は成人向けの教育プログラムを提供していて、初等教育や高等教育、職業訓練のほか、移民のための語学教室、知的障害者のためのプログラムなどが提供されていたという。
スウェーデンのメディアによると、同国のクリステション首相は「全土にとって非常に痛ましい日だ」と述べた。
ロイター通信によると、スウェーデンでは学校での殺傷事件はまれで、同国の全国犯罪防止協議会によると、2010年から22年の間に教育施設で7件の殺傷事件が発生し、計10人が死亡しているという。