島根の自虐ネタを載せた「鷹(たか)の爪×島根 自虐カレンダー」の2025年版が販売中だ。10年以上も毎年、新たなネタとともに販売されている恒例の人気商品だが、実は「ネタ切れ」の危機に陥っていた。
カレンダーでは、アニメ「秘密結社 鷹の爪」の登場キャラクター「吉田くん」らが、愛のある毒舌で島根をPRする。
「島根は日本の領土です。」「日本で47番目に有名な県。」「人口は七十万、神様は八百万。」などのネタで話題を集め、11年の販売開始以来、累計販売10万部を超える。15年には、カレンダーに掲載された自虐ネタ76作品が収録された「島根自虐伝」(PARCO出版)も出版された。
手がけるのは同アニメの作者FROGMAN(フロッグマン)さん(53)。東京出身だが、仕事で来県した際に島根を気に入り、一時県内に住んでいたことも。妻とも県内で出会ったという。そもそも「吉田くん」も島根県吉田村(現・雲南市)の出身という設定だ。
かつて手がけた「島根は鳥取の左側です!」とプリントしたTシャツは大きな話題を呼んだ。当時の知事も喜んで着てくれ、手応えを感じてカレンダーづくりも始めた。
しかし、生み出したネタはすでに200点以上。さすがに「底をついた」。そこで頼ったのは地元の高校生。「鷹の爪が始まった時点で生まれていなかった世代の感性、目線に期待した」
仕事を通じて縁があった県立松江南高校に協力を仰ぎ、生徒十数人とオンラインで打ち合わせするなどしてアイデアを練った。
生徒たちは50以上のネタを生み出し、7作品が25年版のカレンダーに採用された。
2月分に採用された「スタバ…