大阪市此花区で開かれている大阪・関西万博で、「砂」にまつわる独自の展示ゾーンを設けている鳥取県は23日、中東の国・ヨルダンと「サンド・アライアンス(砂同盟)」を結んだ。万博を機に交流を促進することが狙いで、砂を展示している他の国にも賛同を呼びかけることにしている。
鳥取は、関西パビリオン内に出展する「鳥取県ゾーン」で、鏡に覆われた六角形の室内に鳥取砂丘の砂10トンを敷き詰めた「鳥取無限砂丘」を展示している。
ヨルダンは、星空や砂漠の風景が映し出される円形展示室に、映画「スター・ウォーズ」の撮影場所として知られる砂漠地帯「ワディ・ラム」から赤い砂22トンを運んだ。
この日、会場内で平井伸治・鳥取県知事とヨルダン館の政府代表代行が協定書に調印。記念品として瓶詰にしたそれぞれの砂を互いに贈り合った。
平井知事は「見た目も肌触りも違うことを確かめることで、世界の広さや国を越えて集まったことの素晴らしさを感じていただけるのでは」と述べた。また、同盟に賛同する国が増えれば、「『砂んぷ(スタンプ)ラリー』のようにゲーム感覚でパビリオンをまわってもらえるようにしたい」とも話した。