澄んだ青空の下、オレンジ色のユニホームに身を包んだ一団が迫ってくる。軽やかなステップで奏でるのは、スイングジャズの名曲「シング・シング・シング」。陽気でにぎやかなパレードが始まった。
1月1日午前8時（現地時間）、アメリカ・ロサンゼルス郊外のパサデナで開幕した「ローズパレード」は、新年を彩る全米最大級の祭典だ。136回目となる今年は、米国内外から選抜されたマーチングバンド24団体などが参加した。
そのひとつが、京都橘高校（京都市伏見区）の吹奏楽部員と卒業生でつくる「京都橘高校グリーンバンド」。2012年、18年に続く3回目の出場は、日本の団体としては最多だ。
演奏しながら跳んだりはねたりと、独特のマーチングスタイルで知られる京都橘吹奏楽部。ユニホームの色とも相まって「オレンジの悪魔」の愛称で呼ばれる。
ドラムメジャーが見たものは
「ワオ！」「ブラボー、ブラ…
