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工場前でストライキする米ボーイングの従業員=2024年9月25日、米ワシントン州レントン、真海喬生撮影

 米航空機大手ボーイングは19日、35%の賃上げを含む新たな労働協約を労働組合に提案したと発表した。組合はこの協約を組合員にはかり、23日に投票を実施する方針。経営難が続くボーイングにとってストライキ終結は最優先の経営課題で、組合員が受け入れるかに注目が集まる。

 組合執行部と会社は、4年間で25%の賃上げなどを盛り込んだ労働協約で9月に暫定合意したが、組合員の約95%が受け入れを拒否し、16年ぶりのストに突入した。ボーイングと組合によると、新たな労働協約では賃上げを「4年間で35%」に増やし、廃止とされていた賞与も復活。一時金を3千ドルから7千ドルに増額し、年金への会社拠出割合を増やすことも盛り込まれたという。

 米メディアによると、米労働…

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