スナックでママと話す谷口功一さん=東京都内、山本佳代子撮影

 夜の街には欠かせない社交場「スナック」。カウンターの中に「ママさん」がいて、グラスを片手に客たちが会話やカラオケを楽しめる場だ。そんなスナックを愛してやまない研究者がいる。東京都立大学教授の谷口功一さん(52)だ。谷口さんにその魅力を語ってもらった。

 谷口さんは、以前は週2~3回スナック通いをしていたそうだ。いまは仕事が忙しくなり、月に2回ほどになったという。これまで全国の数百店には足を運んだ。

 よく通うのは、東京・多摩地域にあるスナック。自宅からもそう遠くはなく、仕事帰りに寄るという。「職場でも家庭でもない『サードプレース』。地元の常連客らとともに安心してお酒や会話を楽しめます」。話題は、地域のことや政治、経済のことなど様々。時には仕事の愚痴を聴いてもらうことも。「職場の不満をいきなり家庭で発散せずに済みます」。谷口さん自身のメンタルヘルスの維持にも役立っている。

 谷口さんの出身地は大分県別…

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