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生成AIの大規模言語モデル「Fugaku―LLM」を開発した東京工業大の横田理央教授(左)ら=2024年5月10日、都内、村井七緒子撮影
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 世界最高峰の計算能力を持つスーパーコンピューター「富岳」を使った生成AI(人工知能)の大規模言語モデル(LLM)開発に東京工業大などが成功した。10日発表された「Fugaku―LLM」は学習データから開発の要となる半導体まで、全てを国内で調達した「初の純粋な国産モデル」(同大の横田理央教授)という。

 東北大や富士通、理化学研究所などと共同開発した。サイバーエージェントが提供した学習データの約6割は日本語で、日本語や日本文化に根ざした対話を得意とする。モデルの規模を示す「パラメーター」の数は130億。開発を率いた横田教授は、純国産モデルの意義について、「一からデータセットを集め、外国製のものに一切頼らずにつくったので、透明性と安全性を担保できる」と話した。

 AI開発には一般的にGPU…

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