スペイン全土で28日正午(日本時間同日午後7時)ごろ、大規模な停電が発生した。首都マドリードを含め各地で電話やインターネットが不通になっているほか、鉄道や道路の信号機の機能が止まるなど交通網にも大きな影響が出ている。隣国のポルトガルやフランスの一部でも停電した。
ポルトガルの送電事業者は、停電はスペイン国内の送電網の故障が原因だと指摘しているが、詳細はわかっていない。ポルトガルのモンテネグロ首相や欧州連合(EU)のコスタ首脳会議常任議長は「サイバー攻撃の兆候はない」としている。
スペインの送電事業者は、イベリア半島の一部地域で復旧したものの、全面復旧までに6~10時間かかる見込みだとしている。