音楽配信サービス大手「スポティファイ」が、今年よく再生された楽曲とアーティストの順位を発表した。「2024年 Spotify年間ランキング」によると、国内で最も再生された楽曲は、ヒップホップユニット「Creepy Nuts(クリーピーナッツ)」の「Bling-Bang-Bang-Born」。国内アーティストによる楽曲のうち、海外での再生回数が最も多かったのもこの曲だった。1月のリリース以来、再生回数が3億回を超えたという。
日本で、「国内で最も再生された楽曲」と「海外で最も再生された国内アーティストの楽曲」の首位が同じ曲になったのは、これが初めてだという。
国内アーティストによる楽曲で、再生回数が1億回を超えるケースは急増している。2020年にLiSAの「紅蓮華」(19年リリース)が突破したのが初めてで、当時は年に数曲ある程度だったが、その後増加。昨年と今年だけで計100曲を超えるペースという。スポティファイジャパン音楽部門の企画推進統括担当の芦澤紀子さんは「ヒット連発の背景には国内楽曲が海外に広がっていることが大きい」とみる。
アーティストごとにみると、国内で最も再生されたのは2年連続でMrs.GREEN APPLE。国内アーティストのうち海外で最も再生されたのは、4年連続でYOASOBIだった。世界で最も再生された楽曲はサブリナ・カーペンターの「Espresso」。16億回再生を突破した。アーティスト別ではテイラー・スウィフトが2年連続1位だった。
同社によると、スポティファイは世界で6億4千万人以上が利用している。