ロシアのプーチン大統領が参加して9日にモスクワ・赤の広場で行われた対独戦勝記念日の大規模な軍事パレード。ウクライナ侵攻が長期化する中、2年ぶりに認められた現場取材から見えたのは、昨年から大きく変わったロシアの「余裕」だった。
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赤の広場に入り、真っ先に確認したのがスマホの地図だ。
ロシアでは、ドローン(無人機)などを警戒し、重要施設の周辺では電波妨害によってスマホのGPSなどが狂うことがあると言われる。
しかし、以前に訪れたときと違い、今回は正確に赤の広場を指し、日付も正しかった。
実際、昨年はウクライナ軍の反転攻勢が迫る危機感が漂う5月3日、赤の広場に隣接し、大統領執務室があるクレムリンがドローンで攻撃され、国民に衝撃を与えた。
それに比べると、今年は侵攻の前線で盛り返したこともあり、「余裕」があるように映った。
「プーチン氏のおかげで我々は無敵に感じる」
昨年は認められなかった現場…